シミと肝斑、その違い知っていますか❓間違った治療は悪化させる可能性があります
福岡県久留米市にある”まさあき耳鼻咽喉科と美容のクリニック”です。
「肝斑」とは聞いたことはありますか?
「シミ」と「肝斑」は、見た目は似ていますが、治療方法は全く違います。
肝斑に対してシミと同じように治療をするとむしろ悪化してしまう事があります。
にもかかわらず、シミと肝斑は見分けるのはなかなか難しいことも多いです。
多くの場合シミと肝斑は混在しているからです。
今回はシミと肝斑の特徴について説明します。
「シミ」と呼ばれるものの多くは、老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)です。
【老人性色素斑(シミ)の特徴】
🔴原因: 紫外線、加齢
🔴見た目: 輪郭が比較的はっきりしている。円形や楕円形が多い。
🔴色: 薄茶色~こげ茶色まで様々。
🔴場所: 頬骨の高い位置、こめかみ、手の甲など、日光が当たりやすい場所にできやすい。
🔴現れ方: 左右非対称に、一つまたは複数個が点在する。
紫外線のダメージが原因になり、30代後半から出現することが多いです。ターンオーバーの乱れによりメラニンを排出できなくなるのも原因になります。
【治療】
◎紫外線が主な原因なので、美白ケアと紫外線対策が基本です。
🔵セルフケア:
ビタミンC誘導体、アルブチン、コウジ酸などの美白有効成分が配合された化粧品を使う。
肌のターンオーバーを促すレチノールなども効果的。
徹底した紫外線対策。(日焼け止めは一年中!)
🔵クリニックでの治療:
レーザーのスポット照射やレーザートーニングなど、メラニンをピンポイントで破壊する治療が非常に効果的です。
トラネキサム酸などの内服薬やトレチノイン・ハイドロキノンといった外用薬を使用しシミを薄くしながら肌全体のトーンアップが期待できます。
【肝斑の特徴】
🔴原因: 女性ホルモンの乱れ、摩擦などの物理的刺激、紫外線(悪化要因)妊娠・出産や経口避妊薬(ピル)。30代~50代の女性に好発。
🔴見た目: 輪郭がぼんやりしていて、もやっとしている。
🔴色: 薄い褐色、灰色がかった茶色。
🔴場所: 頬骨に沿って左右対称に現れるのが最大の特徴。額や口周りにも見られる。
🔴現れ方: 地図のように広がる、または面で広がるように見える。
【治療】
◎肝斑は非常にデリケートで、肌への刺激は悪化の原因になります。
🔵セルフケア:
トラネキサム酸の内服薬が治療の第一選択肢です。
肌をこすらない、叩かないなど、物理的な刺激を徹底的に避ける。
紫外線は悪化要因になるため、日焼け止めは必須。
🔵クリニックでの治療:
NGなのが、上記のシミ治療で使うような高出力のスポットレーザーです。刺激で逆に肝斑が濃くなる可能性があります。
一方、レーザートーニングという、低出力のレーザーを優しく照射する治療はすることができます。
トラネキサム酸やビタミンCのイオン導入や、ピーリングを組み合わせて治療することもあります。
自己判断で美白ケアをしても、
思うように改善しないのは「肝斑」だからかもしれません。
まずは、正確な診断とあなたの肌に合った治療が大切です💆♀️🌸