ボトックスで笑顔を失った!芸能人が経験した美容施術の失敗 ~メーガン・トレイナー
福岡県久留米市にある、まさあき耳鼻咽喉科と美容のクリニックです。
当院ではボトックス治療、ヒアルロン酸治療、糸リフトなどの切らないしわたるみ治療に力を入れています。今回は芸能人が経験したボトックスの失敗談についてのお話です。
最近米国の人気シンガーソングライターであるメーガン・トレイナーの美容施術副作用の話題がニュースになりました。唇をボリュームアップする「リップフリップ」ボトックス施術後、その影響で一時的に笑顔を失ったと話しています。どのような施術でも副作用が起こる可能性があります。美容施術をするときにはその副作用についてしっかりと把握したうえで施術に望む必要があります。
メーガン・トレイナーの体験談
メーガン・トレイナーは最近のインタビューで、ボトックス施術後に起きた副作用について次のように語りました。
「唇をもう少しふっくらさせたくてリップフリップを試してみたの。でも、すぐに気づいたのは、笑おうとしたときに唇が思うように動かなくなっていたこと。とても奇妙で、笑顔を作るのが本当に難しくなったの。」
現在は徐々に回復し、笑えるようになってきているとのことです。
リップフリップボトックスとは?
リップフリップボトックスは、ボトックスを上唇付近に注射することで口輪筋唇の収縮のバランスを変化させます。それによって唇が少し上にめくれたようになり、大きくふっくらと見せる美容施術です。ヒアルロン酸でも唇はボリュームアップはできますが、この手法はそれほどには変化量が少ないため、より自然に唇のボリュームアップを希望される方が適しています。また唇と鼻の間(人中)を短く見せる効果があります。通常、手術を伴わないためリスクは低いですが、筋肉の動きを一時的に抑制するため、予期せぬ影響が出ることもあります。稀で軽度ではありますが、主に話すことや笑うことが困難になることが挙げられます。さらに、唇の端への注射は口唇挙上筋の衰弱を引き起こし、食事が困難になったり、口笛を吹いたり、よだれがたれやすくなる副作用も引き起こすことがあります。(1)
美容施術のリスクと向き合う重要性
メーガンは自身の経験を通じて、施術前にリスクを十分に理解し、信頼できる専門家に相談する重要性を強調しています。また、彼女のケースではボトックスの効果が一時的であり、数週間後には正常に戻ったといいますが、この期間は「自分の表情を取り戻せるか不安だった」と感じたそうです。
美容に限らず、どのような医療行為でも副作用が起こる可能性はゼロではありません。特に美容施術は健康な体に医療行為をするわけですから、その副作用について十分理解しておく必要があります。しっかりと担当ドクターに起こりうる副作用を説明してもらったうえで施術に望んでください。
メーガンの場合は副作用は一時的で、動きが戻るようになってよかったですね。
”Lips Are Movin”!!
参考文献
(1)Lip volumization using botulinum toxin Camila Araujo Scharf Pinto, Priscila Regina Orso Rebellato, Juliano Vilaverde Schmitt, Deborah Skusa Torre, “Lip volumization using botulinum toxin”
Surg Cosmet Dermatol 2017;9(1):24-8.